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PSG、バルサに完勝の衝撃。まさかの結果に大騒ぎの仏メディア。指揮官の評価は一転か

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

ディ・マリア活躍の布石。直前のリーグ戦での起用

バルセロナ戦でゴールを奪ったPSGのMFディ・マリア
バルセロナ戦でゴールを奪ったPSGのMFディ・マリア【写真:Getty Images】

 チーム最高額のキャプテン、チアゴ・シウバに次いで月額105万ユーロを稼ぐディ・マリアには、サポーターから「給料ドロボー」の野次が飛んでいたほどだ。しかし55分にも追加点をあげたアルゼンチン人MFは、この夜一躍ヒーローとなった。

 今季は右サイドでルーカスを多用していたエメリ監督だが、おそらくバルサ戦にはディ・マリアを使おうと早くから決めていたのだろう。直前のリーグ戦で2試合続けてディ・マリアを先発で起用。その期待に応えるかのようにバルサ戦の4日前のボルドー戦では1ゴール1アシストの活躍と、すでにエンジンは良い感じで回転数を上げていた。

 素晴らしい才能を持ちながら、コンスタントに実力を出す点に問題があったディ・マリアの絶好調期がぴったりこのバルサ戦にぶつかった形だが、エメリ監督の使い方もうまかった。

 そして逆サイドのドラクスラーが2点目、エースのカバーニがダメ押しの4点目をあげて、トップの3人が揃って得点というのも絵に描いたような出来。

 試合後の会見で「バルサのMSN(メッシ、スアレス、ネイマール)の脅威はみな知っていたが、PSGのCDD(カバーニ、ディ・マリア、ドラクスラー)については過小評価していたのでは?」と聞かれたバルセロナのルイス・エンリケ監督は、

「もちろん彼らがワールドクラスのアタッカーだということは熟知していた。攻撃の才に加え、ディフェンス面での貢献も大きい。次の試合までに対策を講じたい」と答えたが、彼の言葉どおり、両サイドのドラクスラーとディ・マリアはハーフライン付近まで下がって精力的に守備に参加した。

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