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柴崎、練習復帰の目処立たず。不安障害の可能性に専門家が対処。ホテルの部屋にこもる日々【現地レポート】

今冬の移籍市場で鹿島アントラーズからスペイン・リーガエスパニョーラ2部のテネリフェに移籍した柴崎岳。クラブW杯決勝、レアル戦での2ゴールを名刺代わりにスペイン入りしたMFだったが、新天地への適応は困難なものとなっている。(取材・文:ラモン・エルナンデス【テネリフェ/マルカ】、翻訳:フットボールチャンネル編集部、協力:江間慎一郎)

text by ラモン・エルナンデス photo by Getty Images

容易ではなかった新天地への適応

柴崎
今冬テネリフェに加入したMF柴崎岳【写真:Getty Images】

 柴崎岳の最初の日々は、決して易しいものとはなっていない。日本・スペイン両国のメディアによる喧騒を伴いつつテネリフェ島に降り立った日本人MFだが、新天地への適応が容易ではないことはすぐに明らかになった。

 とはいえ、クラブW杯決勝でレアル・マドリーから2ゴールを奪ったという最高の名刺を携えた彼がカナリア諸島に到着する前から、彼が内気な性格の選手であることをテネリフェのクラブ関係者は把握していた。

 この島に存在する2つの空港の一方であるテネリフェ・ノルテ空港に集まったメディアの出迎えを受けた柴崎は、確かに遠慮がちで物静かな様子を見せていた。彼の移籍が引き起こした反響に驚き、戸惑っていたのかもしれない。

 島での彼の最初の1日は慌ただしいものだった。スタジアムを訪問し、クラブのSNSのために動画や写真が撮影された。柴崎の加入にスペインと日本のファンが関心を抱いた直接の結果として、クラブのツイッターはわずか1週間で7000人もフォロワーを増やすことになった。

 翌日には、メディアの大きな注目の中で入団会見。テネリフェのスポーツディレクターと柴崎が出席した会見にはラジオやテレビ、新聞の記者数十名が集まり、日本の記者たちも会見場を埋めていた。止むことのない質問を浴びせられると、彼は控えめで言葉少なに答えていた。それから一休みして、翌日には新たなチームメートたちや監督との初練習だ。

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