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Jリーグ 8年前

C大阪、清武獲得資金捻出の背景。約6億円にのぼる移籍金。ヤンマーの支援と不退転の覚悟

text by 藤江直人 photo by Getty Images

ヤンマーの支援が一番大きかった

 それでも、違約金の額は思ったほど下がらない。スペインとの時差は8時間。日本時間の2月1日午前8時の期限が刻一刻と迫ってきたなかで、まさにギリギリのタイミングで交渉がまとまった。急転直下で清武の獲得が決まった舞台裏を、玉田社長はこう明かす。

「メインスポンサーのヤンマーさんの支援が一番大きかったですね。清武がセレッソに戻りたがっていると察していただき、それならばぜひとも応援しようと言ってくださったので」

 違約金は最終的に500万ユーロ(約6億円)で落ち着いたとされる。セレッソは1月末決算のため、セビージャ側へ支払った移籍金は2017年度の決算の対象となる。玉田社長が続ける。

「今年中に返せるかどうかわかりませんけど、いずれにしても借金となりますから。稼いで、どこかで返していかないといけませんからね」

 昨シーズンのJ1昇格プレーオフを勝ち抜いたセレッソは、2014シーズン以来、3年ぶりにJ1の舞台に戻ってくる。25日の開幕戦の相手は、中村俊輔が加入したジュビロ磐田。会場は4万7000人収容のヤンマースタジアム長居だが、前売りチケットは快調な売れ行きを見せているという。

 ジュビロを率いる名波浩監督も「そりゃあ売れるでしょう」と、2006シーズンに1年間だけプレーした古巣との激突を心待ちにしている一人だ。

「我々には(中村)俊輔が加入して、向こうにはキヨ(清武)が帰ってきて、カード的にも盛り上がりますよね。キンチョウスタジアムではなく長居でやるということは、(スタジアムの)箱が大きい、人も入るということで必然的に注目されるでしょうから」

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