不動産オーナー兼チーム指揮官のポール・ドスウェル監督(右)【写真:Getty Images】
現地時間20日にアーセナルはイングランド5部サットン・ユナイテッドのホームでFA杯5回戦を戦う。5000人収容の小さなスタジアムをホームとするサットン・ユナイテッドにはユニークな選手が数多く所属している。そして、そのチームを率いるポール・ドスウェル監督もユニークな集団の一人だ。
チームの指揮官でありながら、普段は不動産オーナーとして働いている。英メディア『インディアン・エクスプレス』によると、クラブの監督としては無給で働き、クラブに対して週に2000ポンド(約28万円)を融資しているようだ。
また、FA杯では勝利するごとに賞金が発生する。さらに放映権料やチケット収入なども合わせると、すでに今までに獲得したことのないほどの金額がクラブに入っていることになる。ドスウェル監督は「サットンにとって素晴らしいおとぎ話だ。今後何年にも渡ってクラブを支えるほどのお金を調達できている」と喜んでいる。お金の使い道に関しては、選手の補強に使わず、スタジアムの屋根の補修や若い選手のための部屋を作るなど、本拠地とするガンダー・グリーン・レーンのために使うようだ。選手のため、そしてサポーターのためを一番に考えている。
不動産オーナー兼監督に加えて115kgの巨漢GKウェイン・ショー、そしてGKショーが”チームの恐竜”と語っているガーナ人CBケビン・アマンクワアー、”ダイソンの掃除機のようだ”と言われているイングランド人MFジェイミー・コリンズ、”静かなアサシン”と呼んでいるイングランド人DFダン・スペンス、誰も言葉を理解できていないフランス人MFベドセンテ・ゴミスなど、サットン・ユナイテッドには数多くのユニークな選手、監督が在籍している。
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