ドルトムント、前半はベンフィカを圧倒するも…
最初のチャンスをモノにした方が勝つ。2017年2月14日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝ラウンド1stレグ、ボルシア・ドルトムントはアウェイでSLベンフィカと戦った。
11日に行われたブンデスリーガ第20節ダルムシュタット戦で、チームとしての戦い方があやふやなままに惨敗したドルトムント。翻ってベンフィカ戦の前半では、それとは正反対の、見違えるようなパフォーマンスを展開した。
[5-3-2]の布陣を採用しながら、決して引くことはなく、左右両WBのシュメルツァーとドゥルムは高い位置を維持する。さらに攻撃時には、ロイス、オーバメヤン、デンベレの3トップを形成した。デンベレは、右インサイドハーフとFWのポジションを行き来する。
一見すると超攻撃的な姿勢は、前に人数を掛けることで敵陣でボールを奪われても奪い返し続けることに成功した。11分にはデンベレがピッツィから奪い返して、オーバメヤンにラストパス。オーバメヤンはGKと1対1の状況を外したが、23分にもドルトムントのゲーゲン・プレッシングが敵陣で機能し続けて、最後はデンベレがシュートまで持って行った。
前線からの守備が上手くハマり、高い位置を取った両WBにより高いポセッション=62%を実現し、ベンフィカを圧倒する。38分にはゲレイロがエリア内の左に深く入り込んで折り返したが、ニアでオーバメヤンの右足はわずかに届かなかった。
ベンチから戦況を見つめたシュールレは「特に前半戦、僕らはとても良かったね」と振り返った。
「本当にボールをよく回したし、幾つかの素晴らしい決定機を作り出した」
ベンフィカ戦の前半で、まるでダルムシュタット戦が嘘だったかのような、高いインテンシティと集中を実現する。