ウェスタン・シドニー・ワンダラーズのトニー・ポポヴィッチ監督【写真:Getty Images】
世界的な注目を集めた補強を行いながらもAFCチャンピオンズリーグ(ACL)予選敗退に終わった中国の上海申花は、早くも監督交代を検討しているという。オーストラリアなどの複数メディアが伝えている。
上海申花は、冬の移籍市場でボカ・ジュニオルスから元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスを獲得して大きな話題となった。テベスが中国で受け取る年俸は、リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドらをも上回り世界のサッカー選手で最高額だとも言われている。
中国国内のみならずアジアでの躍進も期しての補強だったが、上海申花は今月8日に行われたACL予選プレーオフでオーストラリアのブリスベン・ロアーに敗れる結果に終わった。ACLグループステージへの出場は逃し、国内のみでの戦いを強いられることになる。
ブリスベン戦が初陣だったグスタボ・ポジェ監督の立場は早くも危ういものとなっているようだ。11日付の豪紙『シドニー・モーニング・ヘラルド』は、上海申花がウェスタン・シドニー・ワンダラーズのトニー・ポポヴィッチ監督に巨額のオファーを準備している模様だと報じた。現役時代にJリーグのサンフレッチェ広島でもプレーしたポポヴィッチ監督は、2014年にはワンダラーズをACL優勝に導いている。
だが、ポポヴィッチ監督自身は中国行きの可能性を否定するコメントを述べている。12日の試合後に、「そんなことは今の私の意識から最も遠い場所にあることだ」と話したことを『news.com.au』が伝えている。
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