若き日のクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
レアル・マドリーのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、かつてユベントスへの移籍に迫っていたが、チリ代表FWマルセロ・サラスがトレードを拒否したため実現に至らなかったという。ユーベの元補強担当者がスペイン『EFE通信』に明かしたとして複数メディアが伝えている。
C・ロナウドは母国ポルトガルのスポルティングCPでプレーしたあと、2003年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した。当時ユーベの国外移籍市場での責任者を務めていたジャンニ・ディ・マルツィオ氏は、C・ロナウドがユナイテッドへ移籍する以前に、ユーベ加入に向けたメディカルチェックも受けていたことを以前に明かしていた。
MFリカルド・クアレスマを視察する目的でポルトガルを訪れたディ・マルツィオ氏は、デビュー3戦目だったC・ロナウドの才能に強烈な印象を受け、ユーベ移籍に向けた交渉を開始したとのことだ。だが最終的にC・ロナウドのイタリア行きが実現しなかったのは、当時ユーベに所属していたサラスがスポルティングCPへの移籍に応じなかったためだという。
「クラブに電話をして、世界最高になり得る選手を見つけたと伝えた。もちろん(ディエゴ・)マラドーナの次ではあるがね。交渉を行い、2002年にユーベとの契約のためクリスティアーノをトリノに連れてきた。だがサラスがトレードを受け入れなかったんだ。数百万ユーロの差でサラスは移籍を望まず、ユーベはクリスティアーノ・ロナウドを逃すことになった」
その後C・ロナウドはユナイテッドでの活躍を経て、2009年にマドリーへ移籍。ディ・マルツィオ氏が当時感じたという予感の通り、世界最高のサッカー選手の一人と評価される存在となった。
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