アトレティコ・マドリーのフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】
アトレティコ・マドリーは現地時間12日に行われたリーガエスパニョーラ第22節でセルタと対戦し、3-2の勝利を収めた。FWフェルナンド・トーレスの記録した1-1の同点ゴールはスペインメディアの称賛を集めている。
トーレスは0-1で迎えた前半11分、ペナルティーエリア内でゴールに背を向けた体勢で縦パスを受けると、トラップで浮いたボールをそのままオーバーヘッドでシュート。GKの頭上を越えたボールが逆サイドのゴールネットに収まった。
スペイン紙『マルカ』や『アス』は、このゴールについて「キャリア最高のゴールか?」と報道。通算200ゴール以上を記録してきたストライカーの経歴の中でも屈指のゴールだと評している。2003年のベティス戦で決めたジャンピングボレーがトーレスの過去最高のゴールだと言われていたが、そのゴールにも匹敵するとの見方だ。
だが、30分にPKで追加点のチャンスを迎えたトーレスはシュートを決めることができなかった。チームにとってはリーガ前節のレガネス戦でのアントワーヌ・グリーズマン、コパ・デル・レイのバルセロナ戦でのケビン・ガメイロに続いて、3人の異なる選手による3試合連続のPK失敗となってしまった。アトレティコは今季9本獲得したPKのうち3本しか決めることができていない。
トーレスにとってはリーガで通算9度目のPK失敗。『マルカ』によれば、レアル・マドリーのFWクリスティアーノ・ロナウドらと並んで歴代6位タイの失敗数となった。だがC・ロナウドが65本中9本の失敗であるのに対し、トーレスは28本中9本失敗。成功率は大きく下回っている。
試合は後半に入ってセルタが勝ち越したが、アトレティコは終盤に2点を奪って3-2で逆転勝利を収めた。2-2の同点ゴールとなったMFヤニック・カラスコのダイレクトボレーも、“ジダンのようだ“とメディアで称賛されている。
【了】