レアル・マドリーのハメス・ロドリゲス【写真:Getty Images】
レアル・マドリーは、昨年11月に起きたシャペコエンセの飛行機墜落事故で生存者救助に貢献した15歳の少年を試合に招待した。11日付のスペイン紙『マルカ』などが伝えている。
ブラジル1部リーグのクラブであるシャペコエンセは、コロンビアでの開催が予定されていた試合のため飛行機で現地へ向かっていたが、11月28日から29日にかけての夜にその飛行機が墜落。搭乗していた77名のうち、選手19名を含む71名が命を落とす惨事となった。
墜落現場からは6名が奇跡的に救助されたが、その救助活動に貢献した一人の少年がいたことが報じられていた。現場に到着した救助隊を生存者のいる場所へ案内し、DFアラン・ルシェウの救助に特に大きな役割を果たしたという。
身元不明だと伝えられた少年は「天使ではないか」などとも言われていたようだが、その後現場付近に住む15歳のホアン・アレックス・ラミレスくんであることが判明。だが身元判明後も「天使の子」と呼ばれてその貢献を称えられ、ブラジルからは勲章も授与されている。
マドリーは、レアル・マドリー基金を通してそのラミレスくんを来週末のエスパニョール戦に招待したとのことだ。試合2日前にチームと面会し、その後サンティアゴ・ベルナベウでゲームを観戦することが予定されているという。
シャペコエンセの”天使”は、マドリーで苦しい状況にある母国コロンビアの英雄ハメス・ロドリゲスのことも救いたいと考えているようだ。「ジネディーヌ・ジダン(監督)に、ハメスを助けて、彼をもっと試合に起用するように言いたいと思う。彼が以前のようなレベルを取り戻せるようにね」とスペイン『EFE通信』のインタビューに答えている。
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