フィオレンティーナのニコラ・カリニッチ【写真:Getty Images】
中国からの誘いを断り、フィオレンティーナに残ることを選んだクロアチア代表FWニコラ・カリニッチだが、パウロ・ソウザ監督の去就次第では中国行きに応じることもあるのかもしれない。伊紙『コッリエレ・デッラ・セーラ』が11日付でインタビューを伝えた。
カリニッチに対しては、今季から中国スーパーリーグ(CSL)に昇格する天津権健がオファーを出していることが盛んに報じられていた。だが報道によれば現在の10倍にも達するという報酬を提示されながらも、最終的にカリニッチはフィオレンティーナに残ることを宣言した。
「オファーが正確にいくらだったのかは知らないよ」というカリニッチだが、「お金は人生の全てじゃない。本物のサッカーに来てからまだ1年半しか経っていないのに、出て行きたくはなかったんだ。まだ欧州でやるべきことがたくさん残っていると思う」と残留を選んだ理由について述べている。
だが天津権健を率いるファビオ・カンナバーロ監督は、カリニッチの獲得を諦めてはいないようだ。中国の移籍市場が開いている2月中は返答を待ちたいという同監督のコメントが先日伝えられていた。
「僕にとっては終わった話だ」と改めて残留を主張するカリニッチだが、フィオレンティーナの今後の監督人事によっては中国からのオファーに応じる可能性もあるのかもしれない。パウロ・ソウザ監督がいなくなってもフィオレンティーナに残るかどうかとの質問には、「(その場合は)もう少し考えなければいけないだろうね。彼の存在はすごく重要なんだ」と答えている。
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