4年連続の残留も苦しいシーズンに
2015年途中から指揮を執り残留に導いた佐久間悟監督が続投した2015シーズンは、苦しみながらも2013年にJ1昇格を果たしてから4年連続の残留を勝ち取った。クラブの規模や年間予算、毎年主力を引き抜かれるという状況を考えれば、称賛されるべき結果だ。
しかし、年間勝利数7、勝ち点31、得点32、得失点差マイナス26はいずれも前回J2への降格となった2011年を下回る数字となっており、さらに失点58は前年から15の増加。数字面を見ると甲府より順位の低いチームがより苦戦を強いられたということから、残留を勝ち取れたともいえるだろう。
チームの立て直しと進化は昨シーズンアルビレックス新潟を途中退任となった吉田達磨監督に託された。これまで築いてきた戦い方とは異なる、吉田監督の志向するサッカーが甲府とどのような化学反応を見せるのかに注目が集まる。