アカデミー出身選手が主力に。クラブの哲学が浸透
GKの中村航輔を含めてスタメン級は技術の高い選手が多く、ボールを繋ぐことを全く苦にしない。アカデミー出身者も主力として名を連ね、柏の哲学は浸透している。
中谷進之介、中山雄太はまだ若いが、すでにリーグトップクラスのCBコンビだ。中山は今シーズンから背番号5に変わり、クラブからの期待がうかがえる。世界で戦えるCBの育成は日本サッカーにとっても大きな課題であり、クラブに関わる人以外も彼らの成長を望んでいる。
前線には強烈な個が揃い、相手に隙が生まれたと見るや最短距離でゴールを目指す速さも兼ね備えている。ディエゴ・オリヴェイラ、クリスティアーノ、伊東純也はどちらかと言うと『剛』のイメージで、新加入のハモン・ロペスは『柔』の印象。新加入の助っ人をうまくチームに組み込めば、多彩な攻撃は生まれるはずだ。
選手の組み合わせ次第で様々な形で戦うことができ、下平監督もいい意味で悩みが増えるのではないだろうか。大谷秀和を中心に、今シーズンも一丸となって戦う。
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