実績十分な選手を補強。悲願の初タイトルへ現実味
最終ラインから前線まで実力と実績を兼ね備える選手を獲得。ネルシーニョ監督の指導を受けた経験のある選手も多く、悲願のタイトル獲得に向けて十分なメンバーが揃った。
ユース出身の岩波拓也の引き留めに成功し、浦和からの期限付き移籍だった橋本が完全移籍となった。岩波の相棒にはベガルタ仙台から渡部博文を獲得。渡部は2012年から2014年まで柏でネルシーニョ監督の指導を受けており、神戸の戦術に馴染むのにそう時間は掛からないだろう。仙台に所属した過去2シーズンはいずれも30試合以上に出場し、経験も積んだ。
中盤の底にはFC東京から高橋秀人が加入。スペースを埋める守備はもちろん、シンプルに繋ぐパスワーク、時折見せる前線への飛び出しやミドルシュートなど攻撃面でも貢献できるJリーグには数少ないクレバーな選手だ。そして終盤は三原雅俊が務めることが多かった右サイドの候補として大森晃太郎がガンバ大阪からやって来た。
大きな穴になると思われたペドロ・ジュニオールの代役には田中順也がスポルティングから加入。説明不要の左足のキックは迫力満点。戦力が整い、昨シーズンネックとなった層の薄さも解消された。手腕に疑いはないネルシーニョ監督が勝利のメンタリティを植え付けきれれば、タイトル獲得が現実味を帯びてくる。
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