レアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウ【写真:Getty Images】
2016/17シーズンのコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝はバルセロナとアラベスの対戦で行われることが決まったが、会場の選定に関しては今年も一悶着あるかもしれない。スペイン紙『マルカ』など複数メディアが伝えている。
過去2年のコパ王者であるバルサは、“事実上の決勝戦“と目されたアトレティコ・マドリーとの準決勝を制して決勝に進出。一方のアラベスはセルタを下し、クラブ史上初となる決勝進出を決めた。
コパ・デル・レイでは例年、準決勝を終えて2チームのファイナリストが決まってから決勝会場の選定が行われる。5月27日に開催される今季の決勝の開催地も未定だが、過去と同様に様々な思惑が入り混じり、決定は難航する可能性もある。
過去2年はいずれもレアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウが会場候補に挙がり、バルサもベルナベウでの開催を望んでいた模様だった。収容人数の多い中立地であることが理由だという姿勢を取りながらも、実際にはライバルの本拠地で優勝を見せつけたいという思いもあったのかもしれない。
結局マドリーは開催に難色を示し、一昨年にはバルサの本拠地カンプ・ノウ、昨年にはアトレティコ・マドリーの本拠地ビセンテ・カルデロンで決勝が開催された。8日付の『マルカ』などは、今季もバルサはベルナベウでの決勝開催を希望するのではないかという見通しを伝えている。
一方でビルバオのサン・マメスや、昨年と同じカルデロンなども決勝会場の候補だとスペインメディアは報じている。だがサン・マメスでは決勝3日後の5月30日に米ロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」のライブが予定されており、決勝開催は困難との見方もある。
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