クロトーネ戦の勝利を喜ぶユベントスの選手たち【写真:Getty Images】
現地時間8日に行われたセリエA第18節未消化分のクロトーネ対ユベントス戦を見ようと、スタジアムに隣接するサン・ジョヴァンニ・ディ・ディオ病院が人々で溢れ返ったようだ。8日に伊メディア『カルチョニュース24』などが伝えている。
イタリアで最も多くのユベントスファンがいる州とされているカラブリア州にあるクロトーネ。このため、ユベントス戦を一目見ようと多くのファンが駆け付け、スタジアムはユベントスファンで埋め尽くされたとされている。
ユベントスがクロトーネのホームで対戦するのはこれで2度目だ。1度目はカルチョ・スキャンダルによりセリエBへ降格したシーズンの2006年9月19日に行われた試合で、ユベントスが3-0で勝利している。
当時もスタジアムはユベントスサポーターで埋め尽くされていたようだ。しかし、この小さなスタジアムに入れなかったファンも数多くいたとされ、チケットが買えなかったファンや無料で試合を見ようとしたファンは、スタジアムに隣接するサン・ジョヴァンニ・ディ・ディオ病院に殺到したとされている。
そして、この試合でも同じようなことが起きたようだ。スタジアムが一望できる同病院のスタジアム側に面した病棟は、入院患者や見舞いに来た家族、そしてユベントスのファンで溢れ返ったとされ、病室の窓から人々が観戦している様子が映し出されている。また、この試合を見るためにわざと入院をしたファンもいたという。
医療従事者やこの試合に興味がない患者にとってはただの迷惑でしかないが、10年ぶりにスタジアムへ訪れたユベントスの試合を生で見たかったファンは、様々な場所からこの夜のひと時を楽しんだようだ。
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