フィオレンティーナに所属するニコラ・カリニッチ【写真:Getty Images】
天津権健で指揮を執るファビオ・カンナバーロ監督は、フィオレンティーナのクロアチア代表FWニコラ・カリニッチの獲得をまだ諦めてはいないようだ。8日付の伊紙『ラ・レプッブリカ』などが報じている。
今冬に天津権建がオファーを出していることが盛んに報じられていたカリニッチ。しかし、結局同選手がフィオレンティーナに残りたいことを宣言したことで幕を閉じたかのように思われていたが、中国の移籍市場が今月末まで開いていることから、まだ決着はついてはいないようだ。
この日カンナバーロ監督が率いる天津権建は、2006年ドイツW杯で優勝した時にイタリア代表でチームメートだったジェンナーロ・ガットゥーゾ監督率いるピサ(伊2部)とテストマッチを行った。試合は2-3でピサに敗れたが、その試合後にカンナバーロ監督は「イタリアから選手を獲得するのはやめろとみんなに言われるけれど、まだ誰も獲得してはいない。獲得を試みたけどね…」と述べると、カリニッチの獲得をまだ諦めてはいないことを明かしている。
「カリニッチはずっと私のファーストチョイスだったけど、様々な理由で交渉は成立しなかった。まだ時間があるから返答を待ち、そしてどうなるか様子を見よう。フィオレンティーナは1月に売却しなかったわけだから獲得は簡単なことではないけれど、私は強力なFWを獲得することを望んでいる」
この冬の移籍市場でベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルや元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトを獲得した天津権建。最早カリニッチの代役を獲得できない状況にあるフィオレンティーナとしては、まだ気を引き締めておく必要がありそうだ。
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