指揮官は先発変更を示唆も…本田の出場はやはり望み薄?
「おそらくみなさんは予想スタメンをお間違えになるだろう。だからあなた方が独自に築いている連絡網などを利用しないように。フォーメーションは明日決めるから」
7日、ボローニャ戦に臨む前日記者会見の中で、ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は地元記者たちに釘を刺した。何事かの変更があることを示唆した格好となったが、とはいえ本田圭佑の先発出場は望みが薄い状況である。右ウイングはいつものようにスソ、左にはジェラール・デウロフェウが先発する模様だ。
ミランにとっては、やはり良い流れではない。ついに3連敗。いくら内容は悪くない、チームは成長を続けていると監督が言っても、勝てないとチームの一体感も乱れてくるようなものである。ここを踏ん張れるかどうかは、監督にも選手にも重要とされるところだろう。
さてその次の相手だが、前節はナポリに1-7で敗れたボローニャだ。ロベルト・ドナドーニ監督は彼らに真っ向勝負で挑んだものの、攻め込んだ際に裏のスペースを明け渡し、ナポリの高速カウンターに次々と攻略を許した。
左SBのアダム・マシーナが退場処分を受けたので出場停止、また正GKアントニオ・ミランテも故障で数週間の戦線離脱が決まったので、守備には大きな不安を抱えたまま明日の試合に臨むことになるだろう。
それでもドナドーニ監督は、きちっとラインを上げてプレスを掛け、積極的に攻めるサッカーをするだろう。ナポリのように、これを受け止めて2、3のパスをつないでゴールへと向かうか、また押し切られるか。ミランは果たしてどちらになるのか。
前節のサンプドリア戦で採用された変則の3バックシステムは、とりあえず元に戻される模様。アレッシオ・ロマニョーリはセンターバックに戻り、サイドバックにはリオネル・バンジョーニが起用される模様だ。なお出場停止となるホセ・ソサの代わりには、新鋭のマヌエル・ロカテッリが先発に復帰する模様だと見られている。
(取材・文:神尾光臣【ボローニャ】)
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