中盤でのボール確保は試合を優位に
そう考えれば布陣は、ライプツィヒ戦で用いた[5-1-2-2]が最適なのかもしれない。3バックをベースとするしっかりとした守備から、オーバメヤンとロイスという快足の2トップを活かしたカウンター。
そしてヘルタ戦では、インサイドハーフのポジションは誰が務めることになるだろうか。ライプツィヒ戦で出番のなかった香川真司に、出場機会は訪れるだろうか。
ヘルタのブロックが強固であることを考えると、まずゲレイロが選ばれるだろう。インサイドハーフの候補者たちの中で、プレッシャーが掛かる狭いスペースで最もボールを失わない選手。そしてもうひと枠を、香川か、カストロか。会見でトゥヘルが語るところによれば、ゲッツェは7日のトレーニングを筋肉系の問題で休んでおり、ヘルタ戦も欠場する見込みだ。
ライプツィヒ戦の試合後に香川は「練習はいいので。しっかりと準備して頑張ります」とコンディション面に問題がないことを強調。トゥヘルの中でローテーションが組まれているのであれば、ヘルタ戦で香川に出番が回ってきてもおかしくはない。
もっとも、ライプツィヒ戦に続いて、デンベレがそのままインサイドハーフに起用される可能性もある。右サイドを突破して、オーバメヤンの決勝弾をアシストすることになった、破壊的なスピード。カウンターを考えれば、有効すぎるほどに有効である。
果たしてインサイドハーフの組み合わせは、誰と誰になるのか。強固なブロックの中でボールを確保できれば、ゲームを優位に進めることができる。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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