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ランパードが「プレミア史上最高のMF」たる所以。ジェラードとの対照性、指導者への未来図【東本貢司の眼識】

シリーズ:東本貢司の眼識 text by 東本貢司 photo by Getty Images

将来的な指導者への期待感

ジェラード
スティーブン・ジェラードは昨年11月に現役を引退した【写真:Getty Images】

 こう言うと少々ほめ過ぎに聞こえるかもしれない。しかし、彼を使い、彼と肩を並べて(もしくは相手どって)プレーした誰もが「最高」という言葉を持ち出すからには、もはや“真実”として認めるほかはない。

 それもやはり、彼がフットボールの星のもとに生まれたというべき血筋のたまものなのかもしれない。父フランク・シニア、叔父ハリー・レドナップ、従兄弟のジェイミー・レドナップ、そのすべてがイングランド代表歴の持ち主だが、言うまでもなくランパードの才能と足跡は肉親たちのはるか上を行く。ならば、名将と言われたハリー・レドナップに優るとも劣らない指導者となる未来図を、本人も含めて描くのは決して不思議ではないだろう。

 無論、ジェラードのカリスマティックな存在感も捨てがたい。両雄並び立たずだとするなら、例えば「シニア代表=ジェラード、ユース代表=ランパード」という連携も頭をよぎる。ひょっとしたら、現代表監督ギャレス・サウスゲイトから、内々にそれなりの示唆などあったとか?

 …かどうかはともかく、なかなか魅力的な構図ではないか。もちろん、監督・ジェラード、作戦コーチ・ランパード、というタンデム体制こそが(個人的にも)理想形。5年、6年後を楽しみにしたいものである。

(文:東本貢司)

【了】

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