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Jリーグ 8年前

川崎F、大久保の穴埋めが悲願達成のカギに。新主将・小林悠のもと新たなサイクルへ【2017補強診断】

シリーズ:2017補強診断 text by 編集部 photo by Editorial Staff , Getty Images

大久保の穴埋めが課題に。守備陣は層が厚く

大久保
昨季限りで退団した大久保嘉人【写真:Getty Images】

 大久保の抜けた穴をどう埋めるか。

 新シーズン最大の補強ポイントは間違いなく絶対的エースストライカーが抜けた穴だっただろう。だが、結果的にその穴は埋まっていない。

 その一方で中盤にはJリーグ屈指の人材が揃った。出場機会が少なかった原川力と中野嘉大をレンタルに出したものの、大宮から家長昭博を、G大阪から阿部浩之を迎えて戦力収支はプラスに。さらにブラジルから攻撃的なポジションを幅広くこなせるハイネルを、切り札として獲得した。

 昨季はチョン・ソンリョンや谷口彰悟の活躍が目立った守備陣も、新潟から力強いプレーが持ち味の舞行龍ジェームズの獲得で選手層は確実に厚くなっている。長期離脱している奈良竜樹やオフに手術を受けたエドゥアルドの状態が戻れば、ハイクオリティな定位置争いが繰り広げられるだろう。

 大久保の代役は確保できなかったが、引く手数多だった小林悠が契約延長にサインして新キャプテンに就任。川崎Fは少ない資金をうまくやりくりしながら的確な補強を進め、チームが新たなサイクルに入ることを示した。鬼木達新監督の下、再びタイトル獲得を目指して走り出す。

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