前線に大久保・永井。得点力の向上に期待
不安定だったGKにはサガン鳥栖で実績を残し、日本代表にも招集された林彰洋が加入。相手にプレッシャーを与える存在感に加え、安定したシュートセービングなど間違いなくチームの守備陣に安定感をもたらしてくれるはずだ。
そしてフィテッセから太田宏介が2年ぶりに復帰。左足から繰り出される正確なクロスはJリーグ屈指であり、セットプレーのキッカーとしても期待が集まる。2015年には13アシストを記録し、FC東京の4位進出に大きく貢献した。
高橋秀人が神戸へ移籍し、米本拓司が長期離脱中、橋本拳人が開幕に間に合うか微妙という中で中盤には髙萩洋次郎がFCソウルから獲得。中盤でリズムを作り出しながら、前線へ飛び出していける高萩のプレースタイルはまさにFC東京に足らない部分だった。
得点力不足に泣いた前線には3年連続の得点王にも輝いた実績がある大久保嘉人、J2へと降格した名古屋グランパスから永井謙佑の2人が加入。最終ラインは森重真人を中心にある程度の計算が立つだけに、上位進出には得点力が求められる。2人で30ゴールは期待したいところだ。
GKから前線まで各ポジションに実績のある選手が加入し、チームの層は十分に厚くなった。十分にリーグ初優勝を狙える陣容が整ったといえるだろう。