レスターのFWレオナルド・ウジョア【写真:Getty Images】
出場機会の少なさから冬に移籍を志願したものの、クラブにその願いを聞き入れられなかったレスターのFWレオナルド・ウジョア。煮え切らない状況にしびれを切らしてSNSにクラブへの批判を書き込むなど強硬な姿勢を崩していなかった。
だが、ラニエリ監督は自らを非難したストライカーを“無罪放免”とするようだ。英紙『デイリー・メール』が寛容な指揮官のコメントを伝えている。
「この状況はいたって普通だよ。我々は彼(ウジョア)を売りたくなかった。もちろん彼はプレーしてくてフラストレーションを溜めていたが、優れた男であり、プロ選手だ。彼の準備が整えば、またプレーするチャンスはある」
レスターはプレミアリーグ残留争いをしているが、前半戦でレギュラー定着を果たしたイスラム・スリマニは負傷離脱しており起用できない。ラニエリ監督は昨季までスーパーサブとして重用していたウジョアが今後も重要な戦力になると考え、信頼を強調している。
「私たちの間には何もない。彼はプロフェッショナルであり、100%心配ない。彼が激しく(移籍を)プッシュした時、何を言っていたか知っているが、今は問題ない。皆にはレスターのために戦ってほしいと思っている。私のためではない」
ただ、ウジョアはリーグ戦12試合に出場しているものの先発したのは1試合のみで、プレー時間もわずか240分、1ゴールにとどまっている。
そういった状況の中、ツイッターに「レスターのファンには心から敬意を払っているが、僕はラニエリ監督から裏切られたと感じているし、クラブにがっかりしている。もう彼らのためにはプレーしたくない」と書き込んでいた。
一般的に「もう彼らのためにプレーしたくない」とまで主張した選手は、試合で起用されなくなったり、セカンドチーム送りになったりすることが多い。しかし、ラニエリ監督はウジョアを貴重な戦力として信頼し、過ちを許す姿勢を見せている。
当時のウジョア本人は指揮官の歩み寄りを受け入れ、再びレスターでプレーするモチベーションを取り戻せるだろうか。プレミアリーグ残留のため、今一度チーム一丸となることが求められている。
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