W杯で幻のゴール。プレミアでゴールラインテクノロジー導入のきっかけに
ランパードのシュートはラインを越えていたがゴールとは判定されなかった【写真:Getty Images】
2010年南アフリカワールドカップで起きたランパードの“幻のゴール”は、のちにプレミアリーグに改革をもたらすひとつのきっかけとなった。
決勝トーナメント1回戦、対ドイツ戦。1-2の場面で迎えた38分、ランパードが強烈なミドルシュートを放つ。ボールはマヌエル・ノイアーの手をかすめ、クロスバーに直撃。真下に跳ね返ったボールはゴールラインを明らかに超えていた。しかし、審判団はこれをゴールとは認めず、同点ゴールは幻と消えた。
ランパードも、「4万人の観客も見ていたし、僕もゴールだと分かった。だけど、2人(主審と副審)だけ分からなかったようだ」とゴールを主張している。
このシーンは世界で物議を醸し、多くの議論がなされた。そして、プレミアリーグは他の欧州主要リーグに先駆けて13/14シーズンからゴールラインテクノロジーが導入されている。
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