フランクフルトの長谷部誠【写真:Getty Images】
フランクフルトに所属する日本代表MF長谷部誠は、今季から新たに起用されているポジションでもチームに貢献できているという手応えを感じている様子だ。2日付の独紙『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』がインタビューを伝えた。
日本代表では不動のボランチとしてプレーしてきた長谷部だが、所属クラブではこれまでのキャリアを通してより攻撃的な中盤のポジションや、サイドバックなどにも起用されてきた。今季のフランクフルトでは3バックの中央のリベロのポジションも務め、チームの好調な戦いに貢献している。
新ポジションでのプレーは長谷部自身ではなく、ニコ・コバチ監督の発案によるものだという。「監督が決めたことです。ポジションがどこであれ、いつも準備をしておくべきですね」と長谷部は語る。「チームに経験を伝えてほしい」という指揮官の要望に応え、新たなポジションでの起用を受け入れたとのことだ。
だが、あくまでも自分の本職はボランチだと感じているようだ。「いつも言っていますが、”6番”が僕の好きなポジションです。それは現役キャリアの最後まで変わらないでしょうね」と長谷部。だがリベロのポジションにも満足していると付け加えた。
ヴォルフスブルクに所属していた際には、退場したGKに代わってゴールを守ったこともあった。「フランクフルトで最も多くのポジションをこなせるのでは?」との質問に、長谷部は「僕はフレキシブルな選手なんです。もう一度ゴールだって守りますよ」と答えている。
決勝ゴールをアシストした長谷部の貢献もあって前節シャルケに勝利を収めたフランクフルトは、ブンデスリーガで3位の好位置につけている。長谷部は「まずは勝ち点40」と1部残留の確定が目標であることを強調しつつ、「ぜひ来季の国際舞台でプレーしたい」とチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの出場権獲得にも意欲を見せている。
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