オーストラリア代表DFトレント・セインズバリー【写真:Getty Images】
長友佑都が所属するインテルは31日、中国1部の江蘇蘇寧からオーストラリア代表DFトレント・セインズバリーを半年間の期限付き移籍で獲得と発表した。
セインズバリーはオーストラリア国立スポーツ科学センター(AIS)のエリート育成プログラムから輩出された有望株で、Aリーグのセントラルコースト・マリナーズでプロデビューを果たした。
2014年1月にはオランダ1部のズウォレへ移籍してオーストラリア代表まで上り詰めると、昨年1月に中国行きを決断。江蘇蘇寧で1年間プレーしていた。昨季はリーグ戦25試合に出場し、ラミレスやアレックス・テイシェイラら強力なスター選手の中でレギュラーの座を確保した。
中国の家電販売チェーンなどを展開する蘇寧グループが江蘇蘇寧を所有しており、昨年インテルの株式の一部を買い取って世界的な名門を傘下に収めた。2つのクラブは同じグループ内の兄弟関係にあるとも言える。
なお、インテルは出場機会に恵まれなかったイタリア代表DFアンドレア・ラノッキアをイングランド・プレミアリーグのハル・シティに期限付き移籍で放出した。セインズバリーにはその後釜として活躍が期待される。現状はミランダとジェイソン・ムリージョという実力者がレギュラーに君臨しているため、オーストラリア代表DFはベンチから出番をうかがうことになる。
長友とともに現チーム2人目のアジア人選手となったセインズバリー。センターバックだけでなくサイドバックもこなすポリバレントな25歳は、インテルでアピールして再び欧州クラブから注目を浴びる存在になれるだろうか。
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