ミランに逆転勝利。ウディネーゼの若き力
先制ゴールを挙げたジャコモ・ボナベントゥーラが故障していなければ、違う展開になっていたかもしれない。マッティア・デ・シーリオが痛みを訴えてタッチの外に出ていなければ、ミランの左サイドはフリーにならず、ロドリゴ・デ・ポールに逆転ゴールを決められることはなかったかもしれない。そもそもデ・ポールは、一発退場に相当する悪質なファウルを見逃されていたのではという疑いもこの日のジャッジングにはあるようだ。
ただ、だからと言ってウディネーゼの勝利は不当な結果ということにはならない。内容から見れば、むしろ妥当なものだったと言える。2得点はいずれも、中盤でのボール奪取から少ない秒数でボールをつなぎ、ワイドに開いたアタッカーのカットインを使って点を取るというパターンにはめたものだった。
この日、ウディネーゼの中盤を形成していたのは、優れたスカウトチームが発掘した若いメンバーだった。フランス年代別代表の常連で若い頃のヤヤ・トゥーレを彷彿させると言われたモハメッド・フォーファナに、長身ながら技術と運動量を兼ね備えるチェコU-21代表のヤクブ・ヤンクト。中盤の底に起用されたエミル・ハルフレッドソンは32歳ともはや若くはないが、同ポジションは今季が初めての挑戦である。
しかし、この若く未経験なセクションはミランを制する原動力の一つとして機能した。守備時には逆三角形になってプレスを掛け、ボールの保持者を囲む。しかも3人で互いの動きの補完ができており、誰が飛び出せば別の人間がポジションをカバーする。これで、プレスに行く人間は大胆に相手を捕まえにいくことができるようになっていた。
ウディネーゼの1点目は、まずは中盤の底から飛び出したハルフレッドソンがマヌエル・ロカテッリにプレスを掛けたことが呼び水となっている。パスコースを潰され、迷ったロカテッリは中途半端に左へパスを出すが、これをデ・ポールにカットされてしまう。あとは再びハルフレッドソンへとつなぎ、そしてシリル・テローの待つ左のスペースにパスが出され、ゴールにつながった。