順位は低いが難敵のウディネーゼ
ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督【写真:Getty Images】
さて、そのウディネーゼ戦についてモンテッラ監督は「内容が悪くても耐えてチャンスをものにする力が必要。試合に勝つにはそういう側面もある」と、我慢しながらの勝ち点3を厳命した。
もっとも最近の試合では逆のことが起きている。試合の早い時間帯にミスが集中してあっさりと失点し、その後は内容面でまずまずの試合運びを見せるも勝利に繋がらなかった。前半戦ではハードワークと集中力が光って勝ち点3をものにして来たが、若手主体の選手層でペースを保つのはやはり大変だったということのようだ。ここからが辛抱のしどころである。
ただ、このタイミングでウディネーゼと対戦するのはありがたくないのかもしれない。順位こそ芳しくないが、試合内容は決して悪くない。最近の試合は3連敗ではあるが、内容の上では互角だった。ルイジ・デル・ネーリ監督が組織を立て直し、シリル・テローにドゥバン・サパタ、ロドリゴ・デ・パウルの3トップによるカウンターへと繋げている。
スソやジャコモ・ボナベントゥーラなどにも疲労の色が見られ、好調時のように鋭いトランジションを見せられていないミランだが、果たしてどう応戦するのだろうか。
(取材・文:神尾光臣【ミラン】)
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