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ドルト、“エース”オーバメヤンが復帰。香川は今節もスタメン濃厚。中盤でリズムを作り出せるか

text by 本田千尋 photo by Getty Images

前節に続いて先発濃厚の香川真司

香川真司< 前節に続いて先発濃厚の香川真司【写真:Getty Images】

「体も強いですし、動きも良いですし。やっぱり自分の苦手としているソクラティスから、動き直してああやって取れたっていうのは、良かったのかなあと思います」

 苦手とするDFとの2度目の対戦で、武藤は結果を出した。もちろん3度目の対戦で、そのまますんなり点を取れるとは限らない。ソクラティスも武藤をより警戒してくるはずだ。しかし早くも2度目の対戦には結果を残したように、武藤の長所は、適応能力の高さにあるのではないか。ドルトムント戦で先発となれば、90分の間にDF陣の動きに適応し、穴を見つけて、決定機を作り出してくる可能性はある。

 ドルトムントとしては、中盤で1対1の勝率を高め、セカンドボールをきっちり拾い、不要なボールロストを避けることが重要になるだろう。ショートカウンターはマインツの重要な武器だ。CFに“エース”オーバメヤンが戻って来れば、前節の試合後に香川真司が課題として挙げた、後ろから繋ぐのか蹴るのかの判断がクリアになり、中盤が間延びすることはなくなるはずだ。

 前節ブレーメン戦に続いて、香川の先発は予想される。仲間との距離感を適切に保ち、マインツの中盤の2枚に対して数的優位を作ることが、まずは重要になるだろう。また比較的サイドに繋ごうとする傾向のあるマインツに対しては、外に追い込むようなプレスが効果的になってくるはずだ。

 そしてブレーメン戦と同様に中盤でボールを丁寧に繋いで、リズムを作っていく。右足首の状態がさらに良くなって来れば、横方向のパスにも強さと正確性が出てくる。チーム全体が安定してポゼッションが高まれば、ゴールの前に入って、シュートを打つ回数も増えるはずだ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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