リオデジャネイロのマラカナン・スタジアム【写真:Getty Images】
ブラジル、リオデジャネイロの“聖地“マラカナン・スタジアムが窮状に陥っている。今週には、電気料金未払いのため電力をストップされたという。ブラジル『グローボ』など各国メディアが伝えている。
名門フラメンゴのホームスタジアムでもあるマラカナンはサッカー界を代表するスタジアムのひとつとして名高く、数々の歴史的な戦いの舞台となってきた。最近でも2014年ワールドカップ決勝や、2016年リオデジャネイロ五輪の開会式、閉会式、サッカー決勝などが開催された。
だが今年に入り、スタジアムの管理責任の所在を巡る争いが生じたことで維持管理が行われなくなり、施設が荒れ果てた状態になりつつあることが報じられていた。26日には、スタジアムの電気料金支払いが滞っていることから、電力供給の停止を決めたことを現地の電力会社が明らかにした。
電気料金は昨年10月から支払われておらず、未払金の総額は300万レアル(約1億800万円)とのことだ。うち130万レアルはスタジアムのオーナーであるコンソーシアム、170万レアルはリオ五輪組織委員会が支払うべき金額だという。
報道によれば、管理が行われなくなったマラカナンでは“略奪“も横行しており、スタジアムの備品や銅像、座席などが侵入者に持ち去られているという。ピッチも劣悪な状態となり、“廃墟“のような惨状に陥りつつあることが伝えられている。
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