松浦のプレーに好印象を抱いた中村俊輔
フルコートで11対11を行った18日の練習が終わると、中村俊輔は名波監督のもとに歩み寄り、話しかけた。具体的な内容は明かされなかったが、指揮官曰く、松浦への好印象を伝えられたという。
生え抜きアタッカーも横浜F・マリノスからやって来た天才との邂逅を喜ぶ。
「視野が広いし、パスを出しやすい位置にサポートしてもらえる。やっぱり常に見ているから、俊さんがボールを持った瞬間に全体が動き出すイメージがあるよね。俊さんもいつでも出せる位置にボールを置いているし。見てもらっているという感覚があるから、動き出しやすい」
始動直後からクールダウンで一緒にランニングする姿が見られるなど、新10番と背番号11はすでに意思の疎通を図っている。
「『こういうプレーもあるんだな』とか色々な発見があるし、これからもっと近くで見ていきたい。ダイさん(松井)もそうだけど、そういう人たちと一緒にやれるというのはすごくいいこと」
中村俊輔だけでなく、磐田では上田康太や川辺駿も決定的なパスを出せる。元々、味方との呼吸を合わせるのが上手い松浦が、今シーズンは目に見える結果を残そうとしている。
「やっぱりシンプルに相手の背後を取ってキーパーと一対一になることがベストだから。そういうのをより増やしていきたい」
サックスブルーの切り札は、今まで以上に結果に餓えている。
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