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Jリーグ 8年前

俊輔加入の磐田、競争激化の2列目で巻き返し期す2人。松井大輔と松浦拓弥の野望

text by 青木務 photo by Tsutomu Aoki, Getty Images

松浦のプレーに好印象を抱いた中村俊輔

ジュビロ磐田に加入した中村俊輔
ジュビロ磐田に加入した中村俊輔【写真:青木務】

 フルコートで11対11を行った18日の練習が終わると、中村俊輔は名波監督のもとに歩み寄り、話しかけた。具体的な内容は明かされなかったが、指揮官曰く、松浦への好印象を伝えられたという。

 生え抜きアタッカーも横浜F・マリノスからやって来た天才との邂逅を喜ぶ。

「視野が広いし、パスを出しやすい位置にサポートしてもらえる。やっぱり常に見ているから、俊さんがボールを持った瞬間に全体が動き出すイメージがあるよね。俊さんもいつでも出せる位置にボールを置いているし。見てもらっているという感覚があるから、動き出しやすい」

 始動直後からクールダウンで一緒にランニングする姿が見られるなど、新10番と背番号11はすでに意思の疎通を図っている。

「『こういうプレーもあるんだな』とか色々な発見があるし、これからもっと近くで見ていきたい。ダイさん(松井)もそうだけど、そういう人たちと一緒にやれるというのはすごくいいこと」

 中村俊輔だけでなく、磐田では上田康太や川辺駿も決定的なパスを出せる。元々、味方との呼吸を合わせるのが上手い松浦が、今シーズンは目に見える結果を残そうとしている。

「やっぱりシンプルに相手の背後を取ってキーパーと一対一になることがベストだから。そういうのをより増やしていきたい」

 サックスブルーの切り札は、今まで以上に結果に餓えている。

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