メス所属の川島永嗣【写真:Getty Images】
フランス1部のメスに所属する日本代表GK川島永嗣は、昨年夏の加入以来カップ戦で1試合に出場したのみという状況ながらも、出場機会獲得を目指して戦い続ける姿勢を示した。地元紙『レピュブリカン・ロラン』が25日にインタビューを伝えている。
昨シーズン後半をスコットランドのダンディー・ユナイテッドで過ごした川島は、今季からリーグアンに昇格したメスに移籍。だが、加入を発表する時点で「第3GKを務める」と序列を明言する異例の公式リリースが出され、ポジション争いが厳しいものとなることは明白だった。
2部の昨シーズンも正GKだったフランスU-21代表トマ・ディディヨンが大半の試合でゴールを守り、ダビド・オベルハウザーがそのバックアップを務める中、川島に出場機会が巡ってくることはない状況が続いた。だが今月8日に行われたクープ ・ドゥ・フランス(フランスカップ)のRCランス戦ではようやく川島も初出場を果たしている。
「ようやく公式戦でプレーすることができたのは良かったですね」と川島はランス戦の出場についてコメント。だが「十分ということはありません。ピッチに立つために必死に練習しています。1試合プレーしただけでシーズンを終えたくはないですね」とポジション争いへの意欲を見せている。
「契約時点でそうなることは分かっていました。プロ選手であれば、競争があるのは日常茶飯事です。問題にはならないですし、それどころか、ポジションを勝ち取るために全力を尽くすのはチーム全体にとってプラスになることです」
フランスの隣国ベルギーでのプレー経験も長く、語学も得意としている川島は、メスへの適応にさほど苦労することはなかったとも話している。チームはリーグアン下位で苦戦を強いられているが、シーズン後半戦にはピッチ上で貢献を見せることができるだろうか。
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