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ドイツ1部クラブ、イスラム団体との関係が問題視されたMFとの契約を解消

text by 編集部 photo by Getty Images

エニス・ベン=ハティラ
ダルムシュタットを去るエニス・ベン=ハティラ【写真:Getty Images】

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のダルムシュタットは25日、チュニジア代表MFエニス・ベン=ハティラとの契約を双方合意のもとで解消したことを発表した。25日付の英メディア『BBC』などが伝えている。

 現在28歳のベン=ハティラはドイツ生まれのチュニジア人選手で、長年ブンデスリーガでプレー。ハンブルガーSV、ヘルタ・ベルリン、フランクフルトを経て今季からダルムシュタットに加入し、リーグ戦11試合に出場していた。

 ダルムシュタット退団の原因は、イスラム系のチャリティー団体「アンサール・インターナショナル」への支援が問題されたことにある。同団体は、イスラム過激派との繋がりがあるとしてドイツ国内で批判の対象となっている。

 現地時間21日に行われたボルシア・メンヒェングラッドバッハ戦では、ダルムシュタットのサポーターがベン=ハティラに対して「アンサール・インターナショナル」と距離を置くよう求める横断幕を掲示。これに対し、ベン=ハティラはSNSで声明を掲載し、自身の活動は人道的なものだとして反論していた。

 だが結局、クラブとは袂を分かつという決断に至った。ダルムシュタットのリュディガー・フリッチュ会長は、ベン=ハティラの個人的な人道支援は「間違い」だと述べ、「状況全般を分析した結果、両者のこれ以上の協力関係は無意味」だと判断したというコメントを述べている。

【了】

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