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Jリーグ 8年前

“黒船”DAZNはJリーグに何をもたらすのか? CEOが描くビジネスモデルと10年間の長期ビジョン【独占インタビュー】

text by 植田路生 photo by Editorial Staff

「10年だからこそビジョンを持てる」

――つまり加入者がたくさん入ることが、DAZNとしてのビジネスモデルになるわけですが、かなりの数が加入しなければ、なかなかビジネスモデルとして成功しないのではないかと予想しているのですが、それについて達成の見通しをお聞かせください。

「パフォームは民間企業であり慈善事業ではないので、当然のことながらJリーグの投資をすることに関しては、それなりのリターンをこれから求めていくことになります。

 ただJリーグというのは10年という長期契約になっているということに私たちは素晴らしいことだと考えていまして、10年だからこそビジョンを持てるということです。ビジョンとして掲げているのは、従来型のビジビリティであるJ SPORTS、WOWOW、スカパー!並みの普及度を達成したいと思っています。

 簡単な計算で、例えば10万人×1750円×12ヶ月でJリーグに対する支払いができることにはならないわけです。

 ですから、Jリーグの関係者もパフォームの株主も、来年の今頃J SPORTSと同じくらいにならなければならないということを期待しているわけではないです。3年、4年、5年と時間をかけて、基盤を拡大していきたいと思っています。

 そのためには、消費者に対しての働きかけも必要ですし、ブランドの認知度を高める、そしてまたJリーグを中心としたマーケティングやファンへの対応、番組制作などに注力していくことによって、中期的に大きな事業基盤にしていきたいということです。

 その時には、従来型のペイテレビと同じレベル、あるいはそれ以上の加入者を獲得したいと思っています。このような長期的な取り組み、視点を持っているということをJリーグにも理解していただき10年契約となりました。

 この点をパフォームの株主も理解し、Jリーグへの資金提供に合意しました。ですからむこう12ヶ月、18ヶ月、2年という短期的な視野ではなく、長期的な計画を持っているということです」

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