ユナイテッドにはやはりキャリックが不可欠。出場なら今季はリーグ無敗
「I’m sure you can do it」(おまえができるってことは分かっている)
マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、こういってマルワヌ・フェライニを叱咤激励したという。度重なるミスにも我慢を重ね、チャンスを与えつづけてくれるボスのために、アフロマンは懸命だ。アンデル・エレーラの運動量と敢闘精神はだれもが高く評価するところであり、ポール・ポグバの才能に疑いの余地はない。プレミアリーグのリズムによりフィットすることが予想される終盤戦は、世界屈指のポテンシャルを発揮するに違いない。
しかし、フェライニは無駄なファウルが多く、自陣深めのプレーはあまりにリスキーだ。エレーラとポグバは時おり持ち場を留守にする。帰陣が遅く、センターバックが数的不利になるケースも少なくはない。
やはり、マイケル・キャリックが必要だ。
1月22日現在、彼が出場した公式戦は14勝4分。そう、負けていないのである。一方、不出場だった場合は7勝4分5敗。データでも明確すぎるまでに立証されていた。パスセンスと状況判断に長けたキャリックがアンカーに入ることによって、エレーラとポグバは後顧の憂いなく攻撃に参加でき、ズラタン・イブラヒモビッチへの楔、両サイドへの角度、スピードとも絶妙のフィードなど、まさに司令塔として必要不可欠の存在だ。