Jリーグ放映権を取得した「DAZN」、ドイツでの評判は?
2,100億円という巨額の放映権料で、Jリーグと2017シーズンから10年間の契約を締結したDAZN(ダ・ゾーン)。英国のPerform Groupが提供するライブストリーミング・サービスは、昨年の8月からドイツでもスタートしている。昨夏には、フランクフルト中央駅など比較的大きな駅舎の電光掲示板で、DAZNの広告が頻繁に流れていた。
ドイツでの費用は1ヶ月間の無料お試し期間を経て、月額9,99ユーロ(約1,200円)。プレミアリーグ、セリエA、スペインリーグ、フランスリーグといった欧州サッカー、またハンドボール・ブンデスリーガ、さらにはNFLやNHLといったアメリカンスポーツなど、多くのコンテンツを視聴可能であることを考えれば、魅力的な価格設定である。なお、Jリーグについては、昨年は各節1試合が視聴可能だったが、今年からは全試合が視聴可能になる予定だ。
例えばドイツでは、有料放送『Sky』に加入してブンデスリーガ16/17シーズンを観るためには、最初の12ヶ月間は18.75ユーロ(約2,300円)、その後は37.49ユーロ(約4,500円)を支払う必要がある。こうした額を支払うことで、Skyでブンデスリーガ1部及び2部が視聴可能となるが、単純にコンテンツの数と費用を比較すれば、DAZNは“お得感”に満ち溢れている。
もっともドイツにおいて、DAZNでブンデスリーガを視聴することはできない。金曜日の開幕戦1試合は地上波で放送されるなど、わずかな例外を除けば、ブンデスリーガの放映はSkyが一手に握っている。現在DAZNでは、ブンデスリーガ1部及び2部のハイライトのみが視聴可能だ。