攻撃のデータはグアルディオラ監督の目指すものになっているが…
バルセロナでもバイエルンでも、そしてシティでもグアルディオラ監督が目指しているサッカーは大きく変わらない。「最終ラインからのボールポゼッションと前線の選手たちの創造性」「ボールを失ったらすぐさまプレッシャーを掛けて奪い返す」という2点が軸となっている。
英放送局『スカイスポーツ』がトッテナム戦の前(21節)までのデータをまとめている。パス成功数、スプリント回数、走行距離はいずれもリバプールに次ぐ2位。平均ポゼッション率は65パーセント。プレーエリアを示したマップはハーフウェーラインから敵陣に入ったところが最も濃くなっている。これは上記の2点を目指すうえで重要な指標となっている。
しかし、自身の目指すスタイルや信念を貫き続けても結果が出なければ意味がない。トップ6(チェルシー、トッテナム、アーセナル、リバプール、シティ、マンチェスター・ユナイテッド)の中で最も失点が多いのはシティで28。この失点数が現在の順位になっている要因だろう。
前述の『スカイスポーツ』のデータには守備に関するものもあり、シティはトップ6で最もクリーンシートが少なく(4試合)、失点に繋がるミスはリバプールに次いで2番目に多い。プレミアリーグ公式サイトのデータではタックル数も最も少ない。
また、パフォーマンスに批判が集まっているGKクラウディオ・ブラーボのデータもまとめられており、10試合以上に出場したGKでパス成功率はトッテナムのウーゴ・ロリスに次ぐリーグ2位であるが、枠内シュートが放たれた時にゴールを許す確率は下から3番目の42.6パーセント。最も低い数値はバーンリーのトム・ヒートンで23.7パーセントとなっている。
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