ウェスト・ハムのディミトリ・パイエ【写真:Getty Images】
ウェスト・ハムに所属するフランス代表MFディミトリ・パイエの移籍騒動は、決着に近づいているのかもしれない。21日付の英紙『デイリー・メール』などが伝えている。
家族のために母国フランスへ帰国することを望んでいるというパイエは、ウェスト・ハムに対してこの冬の移籍市場での他クラブ移籍に応じるよう強く要求。古巣マルセイユからのオファーを拒否したウェスト・ハムに不満を抱き、プレーを続けることを拒否して関係が悪化していた。
マルセイユは移籍金1900万ポンド(約27億円)と2000万ポンド(約28億4000万円)での2度のオファーをウェスト・ハムに拒絶され、2500万ポンド(約35億5000万円)での3度目のオファーを準備していると報じられていた。ウェスト・ハムが当初望んでいた3000万ポンド(約42億6000万円)には届かないものの、この条件でオファーが受け入れられる見通しだと伝えられている。
ウェスト・ハムのスラベン・ビリッチ監督は現地時間21日のミドルスブラ戦後の会見で、パイエの移籍に関して「何も新しい話はない」としながらも、「クレイジーな条件を要求しているわけではない。我々が要求しているのは彼の価値よりも低い金額だ」とコメント。要求額の引き下げに応じることを示唆している。
この日の試合ではミドルスブラを3-1で下し、ウェスト・ハムはパイエが欠場し始めてからのリーグ戦に2連勝を収めた。中心選手として活躍していたパイエを欠いても戦えるという自信を持てたことも、クラブの態度の軟化に繋がったのではないかとみられている。
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