ナポリが序盤の10分間で2ゴールを奪い逃げ切った【写真:Getty Images】
【ミラン 1-2 ナポリ セリエA第21節】
セリエA第21節が現地時間21日に行われ、ミランはホームでナポリと対戦した。
ロマニョーリとロカテッリを出場停止で欠くミランは、代役にG・ゴメスと冬の放出が噂されるソサを先発起用した。デ・シリオ不在の左サイドバックには引き続きカラブリアが入る。本田圭佑はリーグ戦10試合連続でベンチスタートとなった。
公式戦13試合で無敗を継続している好調のナポリは序盤からエンジン全開。6分、自陣からカウンターを仕掛けると右のメルテンスから左のインシーニェへ一気に展開し、電光石火の一撃を突き刺す。
さらに9分、再びメルテンスのパスに反応したカジェホンが裏へ抜け出し、最後はセリエA50試合出場を達成したGKドンナルンマの股間を抜いて追加点を奪った。ミランが開始10分で2失点を喫するのは21世紀に入ってから初めてのことだ。
苦しい時間帯が長かったものの、耐えたミランは37分に反撃。ナポリが最終ラインでミスを重ねたところを見逃さずボールを奪うと、クツカが冷静にフィニッシュ。守備は不安定なままだったが、前半のうちに1点を返した。
後半立ち上がりの47分、ミランがビッグチャンスを作る。ボナベントゥーラが左から仕掛けて中央へ持ち込み、右のアバーテへ預ける。そこから高い軌道のクロスを送り、パシャリッチが頭で合わせる。しかし、シュートはクロスバーに直撃し同点ゴールとはならない。
勢いが出てきたミランは前線から積極的にプレッシャーをかけてナポリを押し込んでいく。攻撃では右に左に大きく振りながら好機をうかがう。74分にはバッカとソサを下げてラパドゥーラとベルトラッチを投入。ナポリは大黒柱のハムシクに代えてジエリンスキを送り出した。
86分には両チームとも最後の交代枠を使い、ミランはニアンを、ナポリはログを投入する。だが、アディショナルタイムを含めた約10分間でゴールは生まれず。後半はほとんどの時間をミランが支配しながら、ナポリが序盤の2ゴールを守って逃げ切った。本田はベンチに座ったまま試合終了の笛を聴いている。
【得点者】
6分 0-1 インシーニェ(ナポリ)
9分 0-2 カジェホン(ナポリ)
37分 1-2 クツカ(ミラン)
【了】