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Jリーグ入りが噂されたブルガリアの“元神童”、アゼルバイジャン移籍へ

text by 編集部 photo by Getty Images

ヴァレリ・ボジノフ
パルチザンのヴァレリ・ボジノフはアゼルバイジャン移籍へ【写真:Getty Images】

 ユベントスやパルマ、フィオレンティーナ、マンチェスター・シティなどで活躍し、かつては“神童”と騒がれた元ブルガリア代表FWヴァレリ・ボジノフは、今冬の移籍市場で新天地へ向かうことになりそうだ。

 その移籍先候補として日本のクラブから接触があったことは以前から報じられていたが、セルビアメディア『Sportske』はアゼルバイジャンの強豪ガバラへの移籍で合意に至ったと伝えている。まもなくボジノフの現所属クラブであるパルチザンとガバラの間で取引が成立するという。

 セルビアの名門パルチザンはUEFAの定めるファイナンシャル・フェアプレーに違反したとして、来季から3シーズンの間チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグへの出場停止処分を受けた。同クラブは2016年9月の時点で250万ユーロ(約3億円)にのぼる未払いの負債が存在したうえ、過去5年で3度の規定違反があったことで重い処分を科された。

 この決定を受けてボジノフはヨーロッパのカップ戦出場権がなくなったクラブからの移籍を希望。パルチザンとの契約が今季終了までだったため、移籍金を要求できる最後のタイミングとなる冬に退団することとなったようだ。

 なお、パルチザンは最近33歳のベテランFWウラジミール・ジラスを獲得している。近年は目立った結果を残せず、母国セルビアやカザフスタンやギリシャのクラブを渡り歩いてきた長身FWだが、退団するボジノフの代役として活躍が期待される。

 15歳でセリエAデビューを飾ってから15年が経ったものの、まだ31歳で今季はセルビア1部で20試合に出場し5ゴールを挙げていたボジノフ。フィオレンティーナ時代には元日本代表の中田英寿とともにプレーし、来日経験もある同選手がJリーグへやってくれば少なからず注目を集めたはず。だが、アゼルバイジャン移籍でその可能性は潰えてしまった。

【了】

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