リヨンへ移籍したメンフィス・デパイ【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドに所属していたオランダ代表FWメンフィス・デパイはリヨンへの完全移籍が決定したが、ユナイテッドは同選手への期待を完全に失ってはいない。将来的な再獲得の可能性も視野に入れているようだ。
2015年夏にPSVからユナイテッドに加入したデパイは大きな期待をかけられ、かつてエリック・カントナやデイビッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドらが背負ったクラブ伝統の”7番”を託された。だが十分な活躍を見せるには至らなかった昨シーズンに続いて、ジョゼ・モウリーニョ監督が就任した今季は出場機会を得ることも困難な状況に陥っていた。
20日には、リヨンへの移籍が決定したことが発表された。完全移籍でのユナイテッド退団であり、移籍金は2170万ポンド(約30億8000万円)と報じられている。だがユナイテッドはリヨンとの合意の中に、3500万ポンド(約49億7000万円)でデパイを買い戻すことのできる条項も含めているのだという。
モウリーニョ監督も、買い戻し条項の存在を認めている。「もちろんだ。彼は非常に良い選手となる可能性を持っているからだ」と20日の会見でのコメントをクラブ公式サイトやイギリス複数メディアが伝えた。
ユナイテッドで期待に応えることはできなかったが、デパイを獲得したのは決して間違った選択ではなかったと指揮官は述べた。「(前監督のルイス・)ファン・ハールが彼の獲得を決めたのは正しかったと思う。オランダ国内やオランダ代表では素晴らしいプレーを見せていた。ここでの18ヶ月間で成功することはできなかったと言えるが、まだ非常に若い選手だ」
「彼のような才能から目を離さないでおくのは、クラブにとって大事なことだと思う。リヨンで素晴らしい活躍をすることを我々は願っている。それからここに戻ってきてほしい。誰もが彼のことを好きだからだ」とモウリーニョ監督。フランスで輝きを取り戻したとすれば、デパイが再びユナイテッドの”7番”を着る日も来るのかもしれない。
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