局地的な野戦病院化に陥ったドルトムント
ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】
局地的に野戦病院化した。2017年1月21日、ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガ後期の開幕戦、アウェイでヴェルダー・ブレーメンと対戦する。その4日前に行われたSCパーダーボルンとのテストマッチで、スヴェン・ベンダーが負傷離脱した。
昨年12月に復帰したばかりのベンダーは、足首の外側靭帯を痛めて再び4〜6週間の離脱となる見込みだ。20日に行われた前日会見で、トーマス・トゥヘル監督は「ベンダーの再発を我々は誰もが悲しんでいる」と言葉を残した。
スペイン合宿中の13日に行われたスタンダール・リエージュとのテストマッチでは、守備の要ソクラティスが足首を負傷して27分に途中交代している。トゥヘルによれば、ブレーメン戦で起用できるかどうかは、最終トレーニングの様子を待たなければならないのだという。スボティッチも未だに戦列に復帰できていない。CB陣に不安を抱えながら、ドルトムントは敵地に赴くことになる。
「我々はエモーショナルな試合に対して準備しなければならない。ヴェルダーは攻撃陣に大きな個のクオリティを備えている」トゥヘルがそう評するように、ブレーメンで最も警戒すべきは、ドイツ代表MFセルジュ・ニャブリだ。
アーセナルで不遇をかこった未完の大器は、リオ五輪で銀メダルに輝いて蘇生すると、昨夏ブレーメンに完全移籍。動物的感性に優れ、足元の技術に長け、一発のパンチ力もあるアタッカーだ。他には、老練のクラウディオ・ピサーロや、“問題児”マックス・クルーゼもまだまだ侮れない。バルトラとギンターがCBでコンビを組むことが予想されるが、一瞬でも集中を欠くことは許されないだろう。