フィオレンティーナのニコラ・カリニッチ【写真:Getty Images】
フィオレンティーナのクロアチア代表FWニコラ・カリニッチは、中国から総額”59億円”のオファーを受けながらも応じず、フィオレンティーナに残留することを宣言した。クロアチア『スポルツケ・ノヴォスティ』による20日付の独占インタビューで語っている。
カリニッチに対しては、中国スーパーリーグの天津権建がオファーを出していることが盛んに報じられていた。ボーナスを含め年俸1200万ユーロ(約14億7000万円)、4年契約で総額4800万ユーロ(約59億円)が提示されていたという。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、現在のフィオレンティーナでの年俸120万ユーロの10倍となる金額だ。
フィオレンティーナに対しても高額の移籍金が提示され、取引成立に近づいているとも報じられていたが、カリニッチはイタリア残留を選んだ。「フィオレンティーナに残る。僕自身の決断だ。イタリアでプレーしたいと思っている。2年間心地よく過ごしてきたクラブで続けていきたい」と宣言している。
「移籍に向けて大きなプレッシャーがかけられていた。誰もが僕を中国へ行かせようとしていて、(イタリア)メディアは僕を追い払いたいかのようだった。だがフィオレンティーナとサポーターは違った」とカリニッチ。高額のオファーを目にして「少し考えたのは確か」だとしながらも、本格的に心を動かされることはなかったと述べた。
2017年から中国スーパーリーグに昇格する天津権建は、元イタリア代表のファビオ・カンナバーロ氏が監督を務めるクラブ。この冬の移籍市場ではユベントス入りが濃厚視されていたベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルをゼニト・サンクトペテルブルクから獲得したほか、チェルシーのFWジエゴ・コスタへの関心も噂されていた。
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