ウェスト・ハムからの移籍を希望しているフランス代表MFディミトリ・パイエは、チーム内で完全に孤立し、もはや引き返すことが困難な状況となっているようだ。クラブ内を知る関係者がラジオで明かしたとして、19日付の英紙『ザ・サン』などが伝えている。

　パイエは家族のためにフランスへ帰国することを望んでおり、マルセイユがオファーを出しているものの、ウェスト・ハムは2度にわたってオファーを拒否。クラブとの関係は悪化の一途を辿り、パイエはウェスト・ハムでのプレーを拒否している。「自分を売らないのなら自ら十字靭帯を損傷する」とまで口にしている状況だ。

　チームメートたちも、もはやパイエをウェスト・ハムの一員だとは扱っていないようだ。選手たちはチャットアプリ「Whatsapp」を使ってコミュニケーションを取っていたものの、パイエはそのグループチャットから削除されたという。MFマーク・ノーブルとDFジェームズ・コリンズがそのアプリを通してパイエに「チームの一員ではない」と伝えた上で、管理者を務めるMFペドロ・オビアングがパイエの登録を削除したとのことだ。

　フランス代表MFの姿勢を快く思っていないのはクラブやチームメートだけでなく、ファンも怒りを募らせているようだ。パイエが自宅の外に駐車していた車が襲撃にあったとも報じられている。

　マルセイユはパイエ獲得に向け、3度目のオファーとして2500万ポンド（約35億円）の移籍金を用意しているという。3000万ポンド（約42億円）を望んでいたウェスト・ハムが折れるかどうかは不透明だが、もし移籍が成立しなければパイエは完全に居場所を失うことになりそうだ。

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