Jリーグの村井満チェアマン(左)とパフォーム社のジェームズ・ラシュトンCEO(右)【写真:編集部】
2017年シーズンからJリーグの放映権を取得したパフォーム・グループは20日、都内でメディア向け説明会を行い、同社が提供するライブストリーミングサービス『DAZN』のビジョンを紹介した。
パフォーム社とJリーグは昨年7月に2017年からの放映権契約を締結したことを発表。10年間総額2100億円という大型契約だった。
発表当初、『DAZN』がインターネットを基盤とした映像配信サービスであることから、ファンの間では2017年以降の視聴環境はPCやスマートフォン、タブレットといったデバイスがメインになるのではという見解が広がっていた。
会見の冒頭に出席したJリーグの村井満チェアマンも「テレビで観られるの?という問い合わせを数多くいただいたりしています」と、ファンから質問が寄せられていることを述べていた。
しかし、会見に出席したパフォーム社のジェームズ・ラシュトンCEOは「私が強調させていただきたいのは、『DAZN』というのはテレビのプロダクトであるということです」と、テレビがメインのコンテンツであることを説明した。
実際には、『DAZN』をテレビで視聴することは可能だ。HDMIケーブルを使用したミラーリング、動画配信サービス機器、ゲーム機などを介せばテレビに試合映像を映すことができ、スマートテレビでも視聴することができる。
だが、現時点で試合を長期間保存することはできないという。現在、1試合の見逃し配信期間は30日間とされており、それを過ぎればその試合を視聴することはできない。
ラシュトンCEOは「これからクラブの方々、あるいはファンの方々からもっと長くしてほしいという希望があれば」と前置きしたうえで、「現在の30日間を90日間あるいは120日間に延長する方法もありますし、ダウンロードする方法もあると思います。ダウンロードの場合、加入者である限り、1年間は視聴できる仕組みも可能であると考えています。いれにしても、実現すべく検討していきたい」と、見逃し配信の保存期間を長期化させる意向があると語っている。
なお、Jリーグとパフォーム社の契約は2月からであるため、テレビなどでのプロモーションも同時期から開始する予定だと村井チェアマンは明かしている。
(取材・文:今関飛駒)
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