エバートンのヤニック・ボラシ【写真:Getty Images】
エバートンのDRコンゴ代表FWヤニック・ボラシは、リーグ撤退の危機にあったイングランド下部リーグの古巣クラブに救いの手を差し伸べた。18日付の英『スカイ・スポーツ』など複数メディアが伝えている。
今季クリスタル・パレスからエバートンへ移籍したボラシは、キャリアの初期にイングランド地域リーグのヒリンドン・ボロでプレーしていた。9部に相当するリーグで戦っているこのクラブは17日に、リーグからの撤退を余儀なくされることを公式ツイッターで明らかにした。
だが、この知らせを受けたボラシはすぐさま古巣クラブへの支援を申し出た。「ヤニック・ボラシから連絡があった。土曜日のホームゲームが戻ってきた」とクラブはツイートしており、リーグでの戦いを続行することが可能になった模様だ。
ボラシ自身はエバートン公式サイトでこの件についてコメントしている。「古巣のことはいつでも喜んで助けたいと思う。彼らは今サポートを必要としており、とにかく協力したいと思った」とボラシ。さらに、かつてヒリンドン・ボロに所属していた頃に給料が“現物支給“されていたという話も認めている。「ハンバーガーで支払われていたというのは事実だ。当時は他にもそういう話がたくさんあったよ」
ボラシは12月に膝の靭帯に重傷を負って手術を受け、今季中どころか今年いっぱいの欠場を強いられる可能性も懸念されている。自身が苦しい状況に置かれようとも古巣への恩返しを忘れはしなかったようだ。
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