バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
バルセロナのFWリオネル・メッシに対する“エアインタビュー“疑惑が、イギリスやスペインで大きな騒ぎを生んでいる。英誌『コーチ』がメッシにインタビューを行ったとして、17日にウェブサイトにその内容を掲載したが、実際にはインタビューは行われていなかったという。
メッシは2018年夏までとなっているバルサとの契約を延長しておらず、契約満了後にクラブを去ることになるのではないかという憶測も持ち上がっている。だがインタビューでバルサ退団を否定し、「クラブが望んでくれる限り残る」と話したとされていた。他にも様々な質問に答えた内容が各国メディアにも引用されている。
だが、実際にはメッシが『コーチ』によるインタビューを受けたという事実はないのだという。18日付のスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は、「インタビューは存在しない。偽物だ」というメッシの父親ホルヘ・メッシ氏によるコメントを伝えている。
メッシのマネジメント会社もインタビューが行われたことを否定する声明を出したとして、イギリスやスペインの複数メディアが伝えた。「レオ・メッシ・マネジメント(LMM)は、メッシがそのメディアによるインタビューを受けたという事実はなく、内容が完全な虚偽であることを明確にしたい」と述べ、法的措置を取る構えも見せている。
インタビュアーとして名前が掲載されていたジャーナリストのディエゴ・ホカス氏は、ツイッターの公式アカウントで「コーチ誌と仕事はしていないし、したこともない。私が行ったとされるメッシのインタビューには参加していない」とコメント。さらに、同じく同氏が『コーチ』で行ったとされていた、クリスティアーノ・ロナウドやウサイン・ボルトへの過去のインタビューにも関与していないと主張した。
『コーチ』はこれらの報道を受け、メッシのインタビューを掲載していたページの本文を18日付で削除。「このインタビューの真偽に疑問が持たれていることを関知しました。調査を行う間、インタビューを削除します」と記されている。
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