サンプドリアのFWアントニオ・カッサーノ【写真:Getty Images】
以前からサンプドリアで構想外にされている34歳の元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノが、遂に退団することを決心したようだ。18日に伊メディア『スカイ・スポルト』などが伝えている。
昨年にトラブルを起こしたことによりクラブとの関係が悪化し、それ以降は構想外とされて現在クラブのユースチームと練習を行っているカッサーノ。これまで頑なに退団を拒否し続けてきたものの、この夏に契約満了を迎えるカッサーノは、遂に今冬にクラブから退団する決心をしたようだ。
この日カッサーノは、クラブに退職金付きで契約を解除するよう要求したという。これを受けて、マッシモ・フェレーロ会長とカルロ・オスティSDは、その要求を受け入れるかどうかを決断するためにローマで話し合いを行ったと報じられている。
とはいえ、現在カッサーノのもとには魅力的なオファーは1つも届いてはいないという。以前からセリエBのヴィルトゥス・エンテッラが獲得を望んでいると報じられているが、カッサーノがセリエBのクラブを行き先として選ぶ可能性は低いとみられているようだ。
同じく、中国を新天地として選ぶ可能性も低いという。カッサーノは、セリエAのクラブか海外のクラブを行き先として望んでいるとみられており、フリートランスファーの形であれば冬の移籍市場が閉まった後でも移籍が可能であることから、クラブが要求を受け入れ次第、落ち着いて新天地を探すことになるのではないかと報じられている。
その一方で、現役引退の可能性も噂されているカッサーノ。果たして近い将来、再び“天才的なプレー”で観客を沸かせる日は訪れるだろうか。
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