バイエルン・ミュンヘンのアリエン・ロッベン【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンと1年間の契約延長をしたばかりのオランダ代表FWアリエン・ロッベンは、中国への移籍を選択する選手たちに対して苦言を呈した。17日にオランダメディア『ラジオ・538』が伝えている。
巨額な資金によりここ数年数々のスター選手の引き抜きに成功している中国。この冬の移籍市場でも、すでにFWカルロス・テベスやMFオスカル、そしてMFアクセル・ヴィツェルやMFジョン・オビ・ミケルなどが新たに中国へ移籍する選択をしており、年々中国行きを選ぶスター選手の数が増え続けている。
これについてロッベンは、「僕の年齢になるとどこに行けば良いか分からなくなるけれど、中国へ行くことはそれとは全く異なることだ」と述べると、「つまりそれは僕のキャリアの終了を認めることを意味する」と続け、中国への移籍を選択する選手たちに苦言を呈した。
中国への移籍を選ぶ最大の理由とされているのが高額報酬だ。しかしロッベンは、「中国で起こっていることは狂気の沙汰以外の何でもない。僕も今の6倍の報酬をもらえるオファーを受け取ったけど、サッカーが全てである僕は、偉大なキャリアを築くことについて考えた」と述べ、オファーを断ったことを告白。
そして、「キャリアのピークにある27歳や28歳の選手が中国への移籍を選択するなんてどうかしている。それは本当に無駄なことだ」と述べ、若い年齢で中国への移籍を選択する考え方に異議を唱えた。
これからもトップレベルでプレーする選択をしたロッベン。果たしてこのメッセージは、中国への移籍を選択しようとしている選手たちに届くだろうか。
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