サンプドリアで構想外のFWアントニオ・カッサーノ【写真:Getty Images】
サンプドリアに所属する34歳の元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノが、冬季移籍市場が閉まるまでの約10日間の間に去就を決める可能性があるようだ。17日付の伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
昨年にサンプドリアの会長とトラブルを起こしたことによりクラブとの関係が悪化し、今季は完全に構想外とされて現在クラブのユースチームと練習を行っているカッサーノ。しかし、そのクラブとはこの夏に契約満了を迎えることで去就が注目されている。
以前からカッサーノの獲得を夢見ているとされているのが、サンプドリアの本拠地があるジェノヴァを州都とするリグーリア州に本拠地を置くセリエBのヴィルトゥス・エンテッラだ。
カッサーノには最近中国スーパーリーグの広州富力や山東魯能からもオファーが届いていたと報じられたが、同選手がジェノヴァに残りたがっているとされていることから、交渉を進展させようとはしなかったと報じられている。その一方で、契約満了に伴い現役引退を決断する可能性もあるとみられているようだ。
昨年の末には、「1月にサプライズがあるかもしれない」と意味深発言をしていたとも報じられたカッサーノ。昨年の夏には、構想外とされていた中でも長年の求愛が実って再び戻って来た古巣サンプドリアへ残留する意思を貫いたが、契約満了を迎えるこの夏を前に、この冬には一体どのような決断をすることになるだろうか。
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