2点のビハインドから同点…トリノ指揮官は激怒
スタディオ・オリンピコ(昨年4月からグランデ・トリノという名称もつけられた)のトリニスタたちからブーイングが上がった。2-0のリードから2-2のドローに終わったという内容の前に、格上相手のドローという結果にも喜んではいなかった。
観客にフラストレーションが溜まったのだから、監督はもっとだ。シニシャ・ミハイロビッチ監督はインタビューボードを叩いて壊してしまった。試合後の記者会見の場でも、声こそ荒げなかったが怒りが滲み出ていた。
「怒ってはない。激怒したんだ。あれだけ前半はいい試合をしていたのに、2点取ったらラインを下げて守備一辺倒になり、パスミスもやたら増え、同点にされてそれからやっと反撃に転じる。こういうことを繰り返して、いったい勝ち点をいくつ取りこぼしたと思っている? 選手に掛けた言葉?(自分も頭にきているので)試合後には話さず1日経ってから言うことにしている。今日もどうせ悔しくて寝られないだろうから、一晩ゆっくりふさわしい言葉を考える」
前半を優勢に進めながら、後半の少しの時間で追い上げを喰らったのは12日のコッパ・イタリアの試合と同様だった。ただ今回はそれよりも、トリノの自滅といった印象が強い。
ミランのDF陣はアンドレア・ベロッティを捕まえきれず、サイドも見事な速攻で切り崩される。アデム・リャイッチのPKをジャンルイジ・ドンナルンマが止めていなければ、前半にして3-0と大差をつけられたところ。ミランが今季、ここまでやられたことはなかった。